薬には、メーカーが独自に開発して製品化したものとジェネリック医薬品があります。ジェネリックは、特許が切れた薬を他のメーカーが製品化して販売する薬です。開発のコストがかからない分、製造コストは安くなります。でも、単純にそれが価格に反映されると、元のメーカーの製品が売れなくなってしまうかもしれません。決められ方には一定の法則があります。
ジェネリック薬が全くない状態で新たにジェネリック薬ができた時、これまである薬の7割程度の薬価になります。製造コストなどはあまり関係ありません。この場合比べると、ジェネリック薬は7割の価格で購入できることになります。では、ジェネリック薬がどんどん出て来たらどうなるかです。今度は、すでに出ているジェネリック薬の中で最も安いものが基準になり、その9割が下限になります。
ジェネリック薬があまり出されていないときは、7割で固定されますが、多くの会社が出すようになると、7割の9割である6割3分が下限になります。その後もどんどんジェネリック薬が出てくると、もっと安くなります。メーカーのコストなどが影響して変化していると考えがちですが、実際は元の製品の価格が大きく影響しています。中身は同じでも、発売した時期によって変わります。